三重県四日市のひよこ保育園です。働くお父さん・お母さんの味方です!延長保育・一時保育や遊ぼう会を開催しています。


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2012年03月

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吉田うた先生の思い出  (2012.03.31)

3月18日ひよこ保育園の設立に尽力をいただいた吉田うた先生(享年97歳)が逝去されました。吉田先生の功績を告別式の太田理事の弔辞で紹介させていただきます。

弔辞
 今年も、もうすぐ桜の季節がやってこようとしています。桜の開花は、新しい園児を迎える心躍る季節です。しかし、今年の入園式を、もう、うた先生にご報告することはできません。ついひと月ほど前に、立ち寄らせていただいた折には、お元気な声が聞け安心していましたので、突然の訃報に接し、先生との数々の思い出が、今、頭を駆け巡っています。思い起こせば先生との出会いは、私が新米パパになった30年前でした。そのころ、まだ、ひよこ保育園は無認可で、毎年、運営費のやりくりに四苦八苦していた時代です。そんな中、認可を取ろうと、先生のお供をして県庁へ行きました。当時は国鉄の民営化など中曽根内閣が第一次行政改革を進めていた折で保育園も冬の時代、新たな保育園の認可は抑制されていました。その上、自前の土地もない無認可保育園ですから、担当の部署から冷たくあしらわれ、私は、意気消沈していましたが、そんな私を尻目に先生は「このまま帰るのは悔しいからもうひとりだけ会って行きましょう」と議長室ヘスタスタと。そこでの一生懸命な説得と、ひよこ保育園にかける情熱を感じて、私は、ただただ感心するばかりでした。程なく、書類が受け付けられたのは言うまでもありません。
 また、ひよこ保育園に続いて、こっこ保育園を開園する際には、資金集めのためのミュージカル誘致という、またしても、無謀とも言える私たちの計画を、先生は、実に、楽しそうに進めていかれました。しかし、公演の一週間前になってもまだ、チケットは700枚しか売れておらず、今度ばかりは、と頭をかかえこんでいました。しかし、ここからが、先生の本領発揮です。このあと、満席になるまで、その人脈を駆使してチケットを売ってくださいました。さらには、予想より多くのチケットが売れたため、開演を前に、多くのお客さんを待たせることになってしまうのですが、その列のひとり一人の方に先生は頭を下げて回られたのです。飾らない人柄と誠実さに、このときも深い感動を覚えました。
 私たちの保育園は、夢はあってもお金がない人たちばかりの集まりで、認可も、建設もどれをとっても決して簡単にはいきませんでしたが、先生は、決して弱音は吐かれませんでした。思い浮かぶのは笑顔ばかりです。
 人のため、子どものためと、その思いは、少しの揺らぎもなく、まっすぐに相手に向けられます。その私欲のない一途さと、働く母親のための安心して利用できる保育園作りをという先生の見識と信念に触れ、協力を約束してくれる人のなんと多かったことであの笑顔と、「私の言つてることに問違いはないでしょ」という語り口は、敵も味方にしてしまうような魅力と迫力に溢れていました。同時に、「あなた方のやりたいようにやればいいのよ」と若い私たちをその気にさせる名人でもありました。
 先生のお導きで、保育の仕事に携った私も、もう、62歳となりました。しかし、あの梅雨空の蒸し暑さの中、一月間、資金調進に市内をご一緒に駆け回ったとき、うた先生は、すでに92歳におなりでした。この先、私が、先生のような信念とバイタリティで、何事かを成し遂げられるかと思うとき、先生の偉大さと稀有な人生に、今更ながら、頭が下がる思いがいたしますとともに、とても足元にも及ばないと思い知らされます。先生の「太田さんよかったね」という一言を聞きたくて、私なりに頑張ってきましたが、あの屈託のない笑顔でもう励まされることはないかと思うと、この上なく寂しく、大きな喪失感を覚えます。
 しかし、私たちは、先生が残された数多くの成果を、途絶えさせることなく、さらに発展させて、次の世代へつないでいかなければなりません。
 97年という人生を、朗らかに高らかに歌い上げるように駆け抜け、多くの人に勇気と元気を与え続けてくださったうた先生。どうか安らかにお眠りください。そして、私たちが怠けることなく、そして臆することなく、先生のご遺志を胸に、前へ、前へと進んでいけるようお守りください。
 平成24年3月20日 社会福祉法人ひよこ会 理事 太田義男


ひよこっ子の巣立ち Part2  (2012.03.23)

ひよこ保育園と言えば「先生たちも熱心で給食が自然の素材を使っているけど・・バザーや会議で忙しい保育園・・」と言われますが、数年間共に過ごすと子ども・親・保育士がひとつの家族のようになります。保護者の方からは「いろんな悩みを先生や保護者同士に相談にのってもらってよかった」「親同士の友達が出来た」「ひよこは安心して預けらるのでもうひとり産める・・」色んな感想を頂きました。在園生の保護者の方につくってもらった大きなケーキを頂いて、名残の尽きない卒園式は終わりました。
卒園の子どもたちは最終保育の日まで残り少ないひよこ生活を過ごします。


ひよこっ子の巣立ち Part1  (2012.03.21)

「わたしは○○小学校へいきます!」元気よく高らかに子どもたちの声がホールに響きます。17日にひよこ保育園の卒園式が行われました。保護者、保育士がどの子の成長にも涙し、温かい雰囲気で式は進んでいきます。ひよこで育った数年間子どもたちを育んだのはひよこに関わった人達みんなの暖かさ。これから彼らは暖かく優しい心で沢山の新しい友だちと出会うことになると思います。今年もひよこの温かい卒園式が無事終わりました。

子どもたちの卒園式の翌日の18日早朝、ひよこ保育園の設立に尽力いただいた「吉田うた」先生(享年97歳)が逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。



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